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長寿の祝い 還暦

2017年11月8日

たくさんある長寿の祝いのなかでも、「還暦」は一番よく知られ、耳にされる方も多いかと思います。
昔と違い、現代では、60歳はまだまだ元気。
そもそも、還暦=60歳を祝うのはなぜでしょうか。
それは干支に大きな関係があります。

一般的に「干支」といえば、子(ね)から始まる12種類だけを考えてしまいますが、正式な干支とは、「甲(きのえ)」から始まり、「癸(みずのと)」で一回りとなる「十干」が組み合わさった「十干十二支」を指します。

この十干と十二支それぞれを同じ年をスタート地点にして順番に当てはめていくと…10と12ですから、11年目からは組み合わせが段々ずれて変わっていきます。

そして60年で一巡り。これが、暦が回って戻る、すなわち「還暦」です。同時に、還暦を迎えられた方は新しい暦を刻むための出発点に立ったことになります。

つまり還暦とは、60年の大きな節目を祝うだけでなく、新しい門出をも祝う誕生日でもあるということなのです。

また、60歳を迎える方が、人生において様々な経験を重ねて来られたことに敬意を払い、労をねぎらって、これからも健康で活躍されることを祈る会でもあります。

<なぜ赤なの?>
赤いものを身につけたり贈るという風習は、暦が一周することで赤ちゃんに戻るということから、赤いものを贈ることが習慣になったといわれています。
同時に赤は、神社の鳥居などを見てもわかるように「魔除けの色」新しい人生を災いなく過ごし、もっともっと長生きしてほしいという願いが、この赤い色に込められてきました。
 
還暦のプレゼントとしては、有名なものでちゃんちゃんこがありますが、最近はちゃんちゃんこではなく、赤色のスカーフやバック、赤ワインなども人気があります。
さらに、インターネットで名前やメッセージを入れてもらうようなオリジナルティのあるものも。

お祝いで行く家族旅行の目的地に、”赤”がつく観光地(例えば赤倉温泉など・・)を選んだり、宝石のルビーを送る方もおられます。

あくまで、受け取る方が喜んでくれて、気持ちのいいお祝いができることが大切です。
「さらなる長寿を願って、皆で健康に感謝し、お祝いをする」という意味を大事に、思い出に残る還暦祝いにしましょう。