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成人式 振袖はなぜ着るの?

2017年11月7日

成人の日の定義をご存知ですか?

成人の日は、
「大人になったことを自覚し、自ら生き抜こうとする青年を祝い励ます日」
と法律で定められています。

日本には成人を祝う儀礼は古くからあり、男子には「元服・褌祝(ふんどしいわい)」、女子には「裳着(もぎ)・結髪」などという行事がありましたが、現在の成人式の形態になったのは1946年11月22日、戦争の敗戦により虚脱の状態にあった当時、次代を担う若者達に明るい希望を持たせ励ますため埼玉県北足立郡蕨町(現:蕨市)において実施された「青年祭」が起源になっています。

この「成年式」が全国に広まり毎年1月15日が成人式となりました。

現在は、2000年に制定されたハッピーマンデー法に基づき1月の第2月曜日に改正されています。


<成人式に振袖を着るのはなぜ?>

日本においての民族衣装は着物ですが、振袖は未婚の女性の正装とされています。
そのため、人生の通過儀礼のひとつである成人式で振袖を着るようになったと考えられます。

振袖には恋愛のサインが隠されていました。江戸時代初期、男性からの求愛に対し、「好き」と伝えるときは袂を左右に、「嫌い」と伝えるときは袂を前後に振って意思表示をしました。
現在でも恋愛関係で「振る」「振られる」という言葉が使われるのはここに由来しています。
既婚の女性は袖を振る必要がないため、振袖の袖を短く詰めて留袖として着用していました。

 <厄払いにも通じる振袖>

袖を振る仕草は、「好き」「嫌い」のサインの他、厄払い・清めの儀式に通じます。
成人式の日に振袖を着ることは、人との縁や魂を呼び寄せるとともに、人生の門出に身を清めるという意味を持つようになりました。