赤飯のルーツは古く、平安時代中期の「枕草子」にその原型として小豆粥が登場します。また、鎌倉時代後期の宮中献立について記した「厨事類記」には、桃の節句(3月3日)、端午の節句(5月5日)、重陽の節句(9月9日)など、季節の節目の行事食として赤飯を食べたという記録が残っています。その後、江戸時代後期には、一般庶民の「ハレの日」の食卓に赤飯が登場するようになりました。